ホームページは、取り扱っている商品やサービスを周知させるためにも重要な存在です。
しかし、会社のホームページを作成するとしても、「どういった方法があるのか分からない」「自作する場合のポイントを知りたい」など、企業によって様々な悩みがあるはずです。
そこで今回は、会社のホームページ作成で悩んでいる方に向けて、ホームページの役割や作成する際に必要なもの、作り方について解説していきます。
自作する場合のポイントについてもご紹介していくので、会社のホームページ作成を検討中の方は参考にしてください。
会社のホームページの役割とは
ホームページは、会社の存在や魅力をアピールするための手段です。
ビジョンやサービス、実績などを伝えることができ、宣伝や営業といった役割もあるので、上位表示されればホームページへの集客にもつながります。
そのため、マーケティング活動に役立てれば売上アップを目指すことも可能です。
また、ホームページに会社の情報が公開されれば信頼も獲得できます。
ホームページがなければ「どういった企業なのか分からない」「業績不振に陥っているのかも」「知られたくない情報を抱えているのか?」などと不信感が芽生えてしまいます。
しかし、ホームページがあれば会社情報を知れるので顧客開拓につながります。
事業内容や方向性などがしっかりと記載されていれば、資金調達時にも出資者に良い印象を与えられるので交渉がスムーズになる可能性があります。
会社のホームページを作成する際に必要なもの
会社のホームページを作成するとしても何からスタートすれば良いのか分からない方も多いはずです。
予備知識としても最低限必要となる、サーバー・ドメイン・CMSについては理解しておきましょう。
サーバー
サーバーは、家づくりで例えると「土地」にあたります。
ホームページのデータを保存するために必要なWeb上のスペースとなり、インターネットを介してサーバーにアクセスすることでホームページを閲覧できるようになります。
サーバーには自社サーバーとレンタルサーバーの2種類がありますが、自社サーバーは初期費用や運用費用が発生するのでコストが高くなってしまう点がデメリットです。
コストや手間を考慮すれば、レンタルサーバーを活用する会社が多いでしょう。
ただし、レンタルサーバーにも種類があります。
共有サーバーは1つのレンタルサーバーを複数人で共有するためコストがかからない点がメリットですが、カスタマイズ性の低さやサーバーダウンのリスク、表示スピードの低下などのデメリットがあります。
専用サーバーやVPS、クラウドサーバーなどもあるので、それぞれのメリット・デメリットを理解して、自社に合ったサーバーを選択してください。
ドメイン
ドメインは家づくりで例えると「住所」にあたります。
ネットワークを識別するための名前となり、URLやメールアドレスを構成する要素の1つでもあります。
ドメインは、IPアドレスを文字列に変換したもので「.com」「.co.jp」「.jp」といったいくつかの種類が存在します。
ドメインの決め方としては、分かりやすい文字列やブランド名、企業名を使用する点などがポイントです。
また、独自ドメインと共有ドメインの2種類あることも特徴で、共有ドメインはブログサービスやサーバー会社が所有している1つのドメインを複数で共有して利用することになります。
レンタルサーバーやブログサービスを契約すると無料で作成が可能ですが、運営する会社が無くなってしまうと使用できなくなります。
退会した場合も使えなくなるので注意しましょう。
一方、独自ドメインでは世界に1つしかないオリジナルのドメインを作成することができます。
作成の際には費用がかかりますが、永続的に利用でき認知度の向上やセキュリティの向上にもつながる利点があります。
CMS
Contents Management Systemを略してCMSと言います。
コンテンツ管理システムとなり、自動的にホームページの作成や更新ができます。
そのため、専門的な知識を要することなくホームページを作成できる点が魅力です。
CMSといっても様々な種類があり、代表的なシステムが「WordPress」でしょう。
無料で利用できる他、カスタマイズ性が高くSEO対策にも有利です。
会社のホームページを作成する方法をご紹介
ホームページを作成する方法にも様々な種類がありますが、その中でも特に代表的となる方法を3つご紹介していきます。
自作する
ホームページの構造や見た目を決めるための言語「HTML」や「CSS」を用いて自作することができます。
- サーバーとドメインの契約
- HTML・CSSエディタのインストール
- コードを書く
- ファイルをサーバーにアップロード
上記の手順で作成していきます。
自分で自由に設定できるので、オリジナリティ溢れるホームページの制作が可能です。
ページの表示スピードも早く、コストも抑えられる点が魅力ですが、プログラミングやWeb制作に関する知識やスキルが必要です。
作成には時間や手間もかかるので注意してください。
CMSを活用して自作する
CMSを活用すればゼロから作成するよりも手間なくホームページの制作が可能です。
- サーバーとドメインを契約
- CMSをインストールする
- テンプレートやプラグインを選んで設定
- コンテンツを追加して公開
上記の方法で作成が可能です。
Web制作のスキルも必要なく作成でき、更新も手軽です。
しかし、定期的なアップデートが必要となり、本格的なカスタマイズは難易度が高い点がデメリットです。
サポートが付いているCMSを選ぶと安心です。
外注する
3つ目はホームページの制作会社に外注をする方法です。
- 制作会社を選択
- 見積もり・契約を行う
- 打ち合わせの実施
- デザインや機能のチェック、修正の実施
- 納品し、公開する
上記の手順で作成していきます。
専門的な知識やスキルは不要となり、デザインだけではなく機能の品質も高い点が魅力です。
サポートも受けられるので安心してホームページの制作が可能です。
ただし、要望がうまく伝えられなければイメージとは違うホームページが作成されてしまいます。
入念に打ち合わせを実施して、違う点や修正箇所があれば随時修正を依頼してください。
コストがかかる点にも注意しましょう。
会社のホームページ作成…掲載すべき内容とは?
会社のホームページを作成する際には、閲覧する人のニーズや疑問に応えられるようなものを作らなくてはいけません。
記載すべき内容をご紹介していきましょう。
会社概要
会社概要は、ホームページ上で行う自己紹介です。
不信感を与えないためにも、重要となる要素を踏まえた作成を行いましょう。
一般的な会社概要は以下の通りです。
・会社名
・代表者
・所在地
・電話番号
・設立日
・事業内容
・資本金
・従業員数
・主要取引先
・取引銀行
・許可や登録、免許など
上記と併せてアクセスマップを記載している会社も多いです。
事業紹介
会社が提供している商品やサービスを紹介するページです。
閲覧者は、事業紹介の内容を見て他社との比較をする他、新しい取引先として魅力ある商品やサービスを提供しているのかを検討します。
紹介する際には、商品やサービスの特徴やメリットを具体的に分かりやすく記載し、興味を惹けるような内容にすることが大切です。
事例や実績
事例や実績があれば紹介するページを作成しても良いでしょう。
文字だけではなく、写真や動画があると分かりやすいです。
また、数字やグラフを用いるのも効果的です。
ビフォーアフターの事例やお客様へのインタビューなどを記載するのもおすすめです。
お問い合わせフォーム
商品やサービスに関する質問、悩みの相談や見積もりなどを聞きたい時、電話での問い合わせの他にお問い合わせフォームがあるとユーザーは「利用しやすさ」を実感できます。
電話とは異なり、営業時間外でも連絡ができるので、機会損失を減らすことにも役立ちます。
記録を残せる点も魅力です。
・氏名
・メールアドレス
・電話番号
・お問い合わせ内容
といった項目が基本となります。
余計な項目を増やすとユーザーの負担になるので注意してください。
また、自動返信メールを設定するのもおすすめです。
問い合わせに関する感謝の言葉を伝えると同時に、返信までの目安や連絡方法を記載すると、ユーザーに安心してもらえます。
よくある質問
ユーザーから寄せられた質問と回答をまとめたページです。
不安を解消するために活用でき、会社側も質問対応の手間がかからないメリットがあります。
よくある質問は、「サービス」「料金」「契約」など、カテゴリ別に分けると検索がしやすくなります。
また、Q&A形式で記載し、回答文は具体的に分かりやすく記載することが肝心です。
また、詳細な情報が別にある際にはリンクをつけて誘導すると満足度が向上します。
プライバシーポリシー
会社が収集した個人情報の取り扱いについて掲載するページです。
氏名・メールアドレス・電話番号など、個人を識別できる情報が個人情報にあたることを明確に定義します。
プライバシーポリシーは義務化されていませんが、透明性や安心感を持ってもらうためにも必要となる項目です。
採用情報
採用を実施している場合は採用情報を記載すると人材の確保に役立ちます。
・募集している職種
・応募資格
・勤務地や勤務時間
・給与
・待遇
・仕事内容
・研修制度について
・社風
・社会貢献活動
・応募方法
・選考プロセス
・連絡先
などを記載します。
社員へのインタビュー記事や写真、動画を活用すると会社の雰囲気やイメージを伝えやすいです。
会社のホームページを作成するポイント
ここからは、ホームページ作成の際に押さえるべきポイントを解説していきます。
目的を決める
ホームページを作成する際には目的を定めることが大切です。
「何を目的に作成するのか」「どんな課題を解決したいのか」を振り返ってみてください。
・ブランディング
・商品やサービスの認知
・売上アップ
・人材の募集
・信頼の確保
商品の購入やサービスの申し込みが目的だった場合、採用情報や会社情報ばかりが目立つホームページであればユーザーは必要となる情報が得られないためにページを離れてしまいます。
目的が定まれば掲載すべき内容も明確化されるでしょう。
トップページの画像を選ぶポイント
トップページには、どんな業種なのか判別できる画像の選択が必須です。
ホームページを作成するなら「自分好みのデザインにしたい」と考える方もいますが、画像の選定を間違ってしまえば顧客を逃すことにつながります。
例えば、自動車部品の販売を行っている会社が関連性のないスイーツの画像を掲載していれば、閲覧をしたユーザーが「違う」と判断してページを離れる可能性があります。
飲食に関連する会社であれば食べ物、医療関連であれば病院やドクター、服飾関連であれば洋服や服を着用したモデルなど、関連性のある画像をトップページに使用してください。
配色のポイント
ホームページを目立たせるためにも「様々な色を使いたい」「賑やかな印象にしたい」などと考える方もいるはずです。
しかし、あまりに多くのカラーを用いると反対に見にくいホームページになってしまいます。
配色は3色程度に留めて比率は「ベースカラー70:メインカラー25:サブカラー5」にすると、良い印象を与えるホームページになります。
・メインカラー:会社のイメージカラー
・ベースカラー:メインカラーが映えるカラー
・サブカラー:ホームページを引き締めるカラー
カラーについては、上記を参考に選択してください。
メインカラーは、メニューバーやキャッチコピーといった重要な部分で使用します。
ベースカラーは、ホームページの背景で使用し、メインカラーを引き立てる色です。
例えば、メインカラーが赤の場合、ベースカラーをオレンジや濃いピンクにしてしまうと見えにくさを感じてしまいます。
メインカラーの見栄えを意識して選びましょう。
サブカラーは「予約」や「次へ」「詳細はこちら」といった、ユーザーにクリックしてもらいたい部分に使用するカラーです。
面積は少ないですが、強調したい部分なので目立つ色味にしないとぼやけてしまいます。
まとめ
ホームページがあれば会社の情報や商品やサービス、実績や評判などをユーザーに伝えることができます。
集客アップや売上アップ、信頼を得るなど、目的に合わせて最適なページを作成してください。
その際には、今回ご紹介したポイントを参考に、自社に適したホームページを作成しましょう。
自作が難しい場合は、ホームページ制作会社への外注も検討してみてください