ネット集客を目的としたWeb広告では、出稿形態や広告を掲載する媒体によって費用が大きく異なります。
広告を掲載する契約にもさまざまな種類があり、採用されている課金方法によって費用対効果に差があるので比較するのが難しいでしょう。
今回はWeb広告の課金方法について解説するとともに、数あるWeb広告のなかから主要な5種類をご紹介します。

Web広告とは

テレビCMや電車内の吊り広告、一般家庭にポスティングされるチラシも広告の一種です。
WebサイトやSNS、アプリ等に表示されるインターネット上の広告は「Web広告」「ネット広告」と呼ばれ、近年多くの企業が活用するようになりました。
インターネット上に広告を掲載するには、自社で広告を作成して出稿先と契約するか、Web広告の制作・運用代行サービスを提供する広告代理店に依頼する方法があります。
アカウント登録などを行えば自作のWeb広告を掲載することができますが、より高い効果を得るにはキーワード選定やWebデザインなどの専門知識が必要です。

Web広告の課金方法は?

インターネット上に広告を掲載するために必要な課金方法は、大きく分けて2つのタイプがあります。

買い切りタイプ

特定の枠や期間、時間帯においてWeb広告を掲載する権利を買い取る方法です。
具体的には1日単位で広告掲載期間や特定のスペース・条件を指定し、日数に応じて費用を支払う「掲載日数課金型」や期間ごとに費用が発生する「掲載期間保証型」などの契約があります。
また、事前にWeb広告を表示させる回数を指定し、その回数に応じて費用を支払う「インプレッション保証型」もよく見られる契約です。
そのほか、「ページビュー(PV)保証型」などを採用していることもあるでしょう。
Web広告を掲載する期間と枠を確保できるメリットがある一方、成果に関わらず費用が発生するというデメリットもあります。
人気の広告枠は競争率が激しく、大きな費用負担となるので注意が必要です。

成果基準タイプ

Web広告が表示された回数やクリックされた数、「いいね」・拡散の数、商品購入やアプリインストールなどのアクションに応じて費用が発生する課金方法です。
例えばWeb広告が1000回表示される度に費用が発生する「インプレッション(CPM)課金型」、ユーザーが広告をクリックした回数によって費用が発生する「CPC課金型」、動画の再生・視聴で費用が発生する「CPV課金型」などがあります。
広告主によって指定されたインストールやエンゲージメントに対する反応があった場合のみ費用が発生する「CPA」「CPI」「CPE」などの課金方法もこのタイプに分類されるでしょう。
これらの課金方法では成果に応じて費用がかかるため、予算を管理しやすいというメリットがあります。
ただし不正なクリックで無駄な費用が発生する可能性もあり、対策が必要です。

Web広告の種類と特徴

Web広告にはさまざまな種類があり、どれを選択するかによって得られる効果も異なります。
今回は、特に多く導入されている5種類をご紹介しましょう。

リスティング広告

Yahoo!やGoogleでキーワード検索した時、結果一覧の上部または下部に表示されるWeb広告です。
タイトルの周辺やサムネイルに「スポンサー」「PR」など表記があります。
これは「検索連動型広告」とも呼ばれ、特定のキーワードに関する商品やサービスに関心のある潜在的顧客に対して高い広告効果を発揮する手法です。
業種やキーワードの競合度によって費用の相場が異なりますが、一般的には1クリック数十円から数百円とされています。
競合が激しいキーワードの場合は1クリック1000円以上となるケースもあるため、1日ごとに予算上限を設定しておく必要があるでしょう。
1ヶ月あたりの費用で計算すると、競合が少ないキーワードで10~20万円程度、競合の多いキーワードでは50万円前後が相場です。

ディスプレイ広告

特定のサイト・ページの広告枠に表示されるWeb広告です。
「バナー広告」とも呼ばれる、テキストのほか画像や動画、音声などが用いられているものもあります。
目に留まりやすく、商品やサービスの内容が視覚的に伝わりやすい手法であるため、リスティング広告に比べてブランディング効果が高いでしょう。
広告の種類や掲載場所、配信方法によって費用の相場は異なります。
CPM型またはCPC型での設定が一般的で、1000回表示あたり数十円から数百円、1クリックあたり50~100円程度がかかるといわれています。
ただし、大手メディアや閲覧数の多いサイトへ掲載する場合はCPM単価1000円以上の高額設定となっている場合もあるので注意が必要です。

リターゲティング広告

自社サイトを訪問したユーザーに対し、再び広告を表示させる手法です。
自社の商品やサービスに興味を持っているユーザーへのアプローチとして有効で、費用対効果も高いでしょう。
CPM型またはCPC型で費用が発生するケースが多く、1000回表示・1クリックいずれも数十円から数百円が相場とされています。
他の広告に比べて安価な費用設定となっているため、導入しやすいでしょう。
ただし一人のユーザーに対し何度も自社の広告を表示させると、嫌悪感を持たれる可能性もあります。
同一ユーザーへの広告表示回数に上限を設けるなど、広告表示の頻度について考慮することが重要です。

ネイティブ広告

自社の商品・サービスと関わりの深いメディア記事やコンテンツと同様の形式で表示させるWeb広告です。
ユーザーに受け入れられやすく、潜在顧客の獲得やブランドイメージの向上に役立ちます。
CPMやCPCのほか、掲載期間保証型などの課金方式が採用されているケースも多く、広告の種類や掲載メディアによって相場は大きく異なるでしょう。
CPM型・CPC型では1000回表示あたり数百円から数千円、1クリックあたり数十円と設定されることが多いです。
掲載期間保証型の場合は、想定されるPV数やクリック数に応じて単価数十円から数百円、計算期間あたり数万円から数百万円と設定されているケースもよく見られます。

SNS広告

X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上に配信する広告です。
不特定多数のユーザーにアプローチでき、広告表示の目的やターゲット層に合わせてプラットフォームを選べば高い効果が期待できるでしょう。
一般的には表示回数やクリック数で費用が設定され、「いいね」やアプリインストールなどのコンバージョン(CV)を達成したことを条件に費用が発生するケースが多いです。
それぞれ単価数十円から数百円が相場になっています。
他の広告に比べてリーズナブルに導入できますが、運用方法によっては予想外に費用がかさんでしまうリスクも。
1日の上限を設け、予算を意識しながら運用する必要があります。

Web広告をプロに依頼するメリット

広告方法の選定やWeb広告の作成、出稿作業などには手間も時間もかかり、社内に適性のある人材がいるとも限りません。
Web広告による集客データを分析し、結果に応じて再設定するのにも多くの時間を費やします。
Web広告を取り扱う広告代理店に依頼すると、希望の広告効果に合わせて適切な手法を選択してくれるでしょう。
費用対効果の高いキーワードの選定や、季節やイベントに応じた広告の掲載など、さまざまなポイントでネット集客にアプローチできるのが広告代理店の強みです。
また、収集したデータの分析によりさらに効率的な広告手法を導き出すこともできます。

今回ご紹介した種類の他にも、さまざまなWeb広告がインターネット上に掲載されています。
Web広告の活用を検討中の方は、WebサイトやSNS等にどんなデザインの広告が表示されているかチェックしてみてください。
プロに依頼すれば、効果的な運用方法によってネット集客率の向上が期待できるでしょう。